美味しいお米の炊き方は?お茶碗によそうまでのコツ

Delicious rice How to cook

お米を美味しく食べられるように炊いたご飯は、ふっくらつやつやで大満足。甘み・粘り・歯ごたえなど、銘柄ごとのさまざまな魅力が最大限に引き出せます。

炊くときは、お米や水の量を適当に測ったりサッと研いで炊飯器にセットするだけではもったいない。ご飯をお茶碗によそうまでの美味しい炊き方を今日から実践してみませんか?

ここでは、

どうやって研げばいいの?
どんな水を使うといいの?

などと気になるあなたへ、福井県で有機栽培・無農薬にこだわった米作りをし、生産者直送米をご提供している「タナカ農産グループ」が、家庭でできる美味しいお米の炊き方を段階ごとにわかりやすくご紹介。

手順とコツを参考にしながら、最高のご飯をお茶碗によそって美味しく味わいましょう!

美味しいお米の炊き方で最高のご飯を

The best rice

お米の炊き方は量るところからひと手間を

お米を炊くとは、水と火で加熱しながらやわらかくして食べられるようにすること。お米の芯まで、十分に水を吸収させる調理方法の1つです。

  • 水やお米の量
  • お米の研ぎ方
  • 炊飯をする前
  • 炊飯をしたあと
  • お茶碗によそうとき

それぞれに最適な方法があり、炊き方を間違えるとせっかく良いお米を手に入れても美味しくありません。

調理をするときも素材や手順にこだわるように、お米を炊くときもひと手間が大切!とはいえ、プロの料理人じゃないとできないような難しいスキルは不要。道具と材料と手があれば、美味しいご飯が食べられるようになります。

お米を炊く前に準備するもの

What to prepare

美味しいお米を炊くために、まずは以下のものを用意しましょう。

  • お米
  • ザル
  • ボウル
  • 炊飯器
  • しゃもじ
  • 計量カップ

お米の品種は、味わいや食感が好きなものでOK。美味しく炊けば、想像以上の美味しさがしっかり感じられますよ。

また、水は基本的に冷たいものを用意しましょう。おすすめは、ミネラルウォーター(50度以下の軟水)や浄水器を通した水。ミネラル(マグネシウム・カルシウム)が少なく、水道水に含まれるカルキ臭がないのでお米に嫌なにおいが移らず本来の風味が落ちません。

水道水を使うなら、3〜5分ほど沸騰させてカルキを抜いたものがGOOD。塩素の逃げ道をふさがないために、フタをするのはNGです。

お米を間違いなく美味しく炊きたいなら、タナカ農産グループの「タナカの純水」がおすすめ!NASA開発の逆浸透膜ろ過装置を使って、福井市東郷の地下水の不純物をきめ細かく取り除き、とてものどごしがよくまろやかなのでお米の味をそのまま引き出します。

美味しいお米の炊き方〜計量〜

まずは、お米と水の量を量ります。きちんと正確に量ることが、美味しいご飯に仕上がる基本です。

お米の量は計量カップに目一杯

お米の量は、計量カップに対してすりきりいっぱいに入れましょう。

Weighing rice

米びつからサラッとすくってください。

Weighing rice2

カップにあふれるくらいお米を入れたら、しゃもじの柄やお箸などを使って平らにすればOK。これで正確に測った1合分が完成しました。

計量カップで1合ずつ測るのが手間な人には、レバータイプの米びつがおすすめ。大容量サイズなら、10kgのお米をまとめて買ってもきちんと保管できるのでとても便利ですよ。

ちなみに、炊きたい分量の目安は以下のとおり。

お米ご飯お茶碗
1合150g約330g2杯分
2合300g約660g4杯分
3合450g約990g6杯分

米穀安定供給確保支援機構が発表する直近の「米の消費動向」では、1ヶ月あたりの精米消費量は約4.7kg。一人暮らしなら1ヶ月で約4kg、大人2人、子ども2人の4人家族なら1ヶ月で約14kgが必要だと意識しながら、お米を用意するのがおすすめです。

※参照元:米の消費動向調査結果|公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構(2024年7月時点)

水の量はご飯のお好みの柔らかさに応じて

お米を炊くときの水の量は、基本的には炊飯器の目盛りに従いましょう。水の量が多すぎるととても柔らかくなったり、少なすぎるとお米の芯が残って硬くなったりします。

ただし、食感の好みや精米の度合いなどによって水加減を調整するのもOK。以下の表を参考に、何回か炊いてみてあなた好みの美味しいご飯を見つけてくださいね。

1合あたりの水の量
食感普通200cc
かため180cc
柔らかめ230cc
精米の度合い無洗米230cc
米の状態新米180cc
古米220cc

美味しいお米の炊き方〜研ぐ〜

道具・お米・水がそろったら、お米を炊く準備をしましょう!

  1. お米に水をサッと吸わせる
  2. すぐにザルに移してすすぐ
  3. ボウルに入れ直して優しく洗う
  4. ザルに移してしっかり水を切る

それぞれ詳しく説明しますね。

お米に水をサッと吸わせる

sharpen

まずは、お米に初めて水を触れさせます。

主な手順はこちら。

  1. ミネラルウォーターやタナカの純水を米が水面に沈む程度に入れる
  2. 10~20秒くらい水を吸わせる
  3. 水道水を足して普通に洗う(2回目からは水道水でOK)
  4. 洗い終わったら、炊飯する水はまたミネラルウォーターやタナカの純水などで炊く

お米がもっとも水を吸うのは最初の水に触れたとき。炊飯時に使うミネラルウォーターや浄水器を通した美味しい水がおすすめです。洗米時に触れる全体の水の「7割」を吸収するとも言われており、炊き上がりの味を左右します。

すぐにザルに移してすすぐ

soak up water

水に触れる前のお米は、玄米を精米したときに出る「ぬか」「ゴミ」などがもっとも付着している状態。水と一緒に吸収しないように、1番初めに研ぐときはたっぷりの水でとにかく手早くすすぎましょう。

ボウルから水だけを流すときは、手のひらを添えてお米が流れ出ないようにするのがコツ。ザルを使えば、お米が1粒残らず水切りできるのでよりスピーディです。

ボウルに入れ直して優しく洗う

wash gently

最初の「研ぎ」が終わったら、水道水で繰り返しお米を研いでぬかや汚れを落としましょう。

主な手順はこちら。

  1. お米をザルからボウルに移して水道水を入れる
  2. 指先をボウルに立てた状態でお米を優しくかき混ぜる
  3. お米をボウルからザルに移して水切りをする
  4. 水がやや透明になるまで繰り返す

お米は傷つきやすいので、炊き上がりのご飯粒が良い形になるように優しくかき混ぜるのがコツ。しゃもじや米研ぎ道具をなるべく使わず、弾力のある指先でお米を触りましょう。

また、水がキレイな透明になるまで研ぐ必要はありません。ボウルからザル、ザルからボウルを3回ほど繰り返します。ザルをボウルに当てて、とんとんと軽く叩くとお米がキレイに落ちていきます。

水の薄いにごりは、お米の表面のでんぷん質が溶け出したものなのでそのままに!ご飯を美味しく仕上げるために必要です。

ザルに移してしっかり水を切る

drain water

お米のぬかが十分に取り除けたら、炊飯器の内釜に入れる前の最後のステップへ。しっかりと水切りをして、洗った水で炊かないように気をつけましょう。

主な手順はこちら。

  1. しっかりといだお米をザルに移す
  2. ザルから水がたれなくなるまで水を切る
  3. しばらく放置する

水を切るときは、ザルを斜めに傾けておくとスピーディ。置いておく時間は、3合で1〜2分ほどが目安です。

お米の研ぎ汁を使って、美味しいおかずを作るのもおすすめ!ぬかには、ビタミン類・マグネシウム・カルシウム・脂質などの栄養分が豊富に含まれています。大根や竹の子などのアク抜きや、ニシンやタラなどの干物の戻し汁として再利用しましょう。

美味しいお米の炊き方〜炊飯〜

お米のぬかがキレイに取り除けたら、炊飯器にセットしてスイッチオン!ここでも、お米を美味しく炊くための欠かせないひと手間があります。

  1. 内釜に米を移して水を入れる
  2. 炊飯器にお米と水の入った内釜をセットする
  3. 1〜2時間ほど米に水を吸わせる
  4. 炊飯器のスイッチをオンにする

それぞれ詳しく説明しますね。

内釜に米を移して水を入れる

Add rice and water

ザルから内釜にお米を移します。ミネラルウォーターや浄水器を通した水など、カルキ臭などのにおいがない無味無臭のものを加えましょう。

水の量は、炊飯器の目盛りに従うのが基本。光の屈折で線と水の位置を間違えやすいので、目線を低くして見るのがポイントです。

また、水の温度は冷たいことが重要!温度によってお米が水分を吸収する速度が違い、15℃くらいの冷たさだとゆっくり吸収するため炊き上がるころにちょうどよくふっくらします。

炊飯器にお米と水の入った内釜をセットする

炊飯器に内釜をセットするときは、内釜の外側に水滴・米粒・ほこり・汚れがないかをチェックしましょう。

炊飯中、熱がかかる釜の外側に障害物があると炊きムラができたり炊飯器が壊れたり。お米まで適切に熱が伝わりません。乾いたふきんやタオルなどで、傷をつけないようにサッと拭き取りましょう。

1〜2時間ほど米に水を吸わせる

お米を芯からふっくらと美味しくさせるため、炊く前に水をじんわりと吸収させましょう。この工程を「浸漬(しんせき)」といい、お米の中心まで水を十分に行き渡らせるのが目的です。

時間は1〜2時間ほど。最初の30分で急速に吸水し、約2時間でほぼ飽和状態になります。長く漬けすぎると、お米のでんぷんが外側に出てきて炊き上がりのご飯がベタつくので要注意。1粒を指の腹で押して、ほろほろと割れる状態がOKのサインです。

水温が上がりがちな夏場は、氷を入れたり冷蔵庫に入れたりするのがおすすめ。その際はタッパーにお米と水を入れてフタをし、1時間以上置いて起きましょう。

炊飯器のスイッチをオンにする

switch on

浸漬が終わったら、今すぐ炊きたいときは炊飯器のスイッチをオン!朝食用や外出前などにお米を炊く準備だけしたいときは、タイマー機能を活用しましょう。

ただし、長時間水につけたり水温が上がったりするのはNG。なるべく、食べるタイミングに合わせて炊飯器の「炊飯」のスイッチを押すのがおすすめです。

美味しいお米の炊き方〜炊き上がり〜

炊飯器から炊き上がりの音がなったら、最後の仕上げです!

  1. フタを開けずに蒸らす
  2. 炊飯器のフタを開けて水滴を拭き取る
  3. ご飯をつぶさないようにほぐす
  4. お茶碗に美味しそうによそう

それぞれ詳しく説明しますね。

フタを開けずに蒸らす

お米は、炊いたら10分ほどフタを開けず十分に蒸らすのが基本。釜の中の蒸気をお米の1粒ずつに吸い込ませると、お米の細胞がふくらんで表面がもっちりとしハリのあるつやがでます。

ただ、最近の炊飯器には蒸らしまで終わってから炊き上がりの音がなるタイプがほとんど。すぐにフタを開ける必要があるかもしれません。蒸らしすぎると、せっかく美味しい状態に仕上がっているご飯が硬くなってしまうので要注意です。

炊飯器のフタを開けて水滴を拭き取る

just cooked

炊飯器のフタを開けたら、蒸らしきれなかった水滴がご飯に落ちないようにサッとふきんなどで拭き取りましょう。ご飯に触れると、そこだけがべちゃべちゃに柔らかくなってしまいます。内釜や内蓋はとても熱いので、火傷に要注意!

ご飯をつぶさないようにほぐす

break up rice

美味しいご飯をお茶碗へよそう前に、ふわりとほぐして釜の中の蒸気を十分に飛ばしましょう。これを「シャリ切り」といいます。

主な手順はこちら。

  1. ご飯がくっつかないようにしゃもじを水で濡らす
  2. しゃもじを垂直に入れてご飯を十字に切る
  3. 釜の内側にしゃもじをそわせて回転させる
  4. 天地返しをしながら空気を入れる
  5. 空気を入れるように全体をまんべんなくほぐす

今から食べる分だけじゃなく、釜の中のご飯をすべてほぐすことが大切。炊きムラがなくなり、味が均一になって風味が落ちにくくなります。

お茶碗に美しくよそう

dress

最後に、お茶碗に食べる分だけのご飯をよそえば完成!できるだけ美味しくなるように、見た目にもひと手間かけましょう。

主な手順はこちら。

  1. 水で濡らしたしゃもじを縦にして内釜にサッと入れる
  2. しゃもじのヘラを下にしてご飯をすくう
  3. ご飯をお茶碗の中へ滑らせるように入れる
  4. 1〜3を繰り返し、ふわっと真ん中が盛り上がるように盛り付ける

よそう(装う)とは「食事の支度を整える」という意味がありやや上品なイメージ。丁寧に、美味しく見えるようにご飯をお茶碗に入れましょう!ご飯をしゃもじで押し付けたり、1度に盛り付けるのはNGです。

美味しいお米の炊き方〜保温〜

1度に食べきれない分のご飯は、美味しさを損なわないように大切に置いておきましょう!

  1. 内釜に触れないように山を作る
  2. なるべくはやく食べ切るまたは冷凍

それぞれ詳しく説明しますね。

内釜に触れないように山を作る

Mountains of rice

炊いたご飯は、内釜の熱でどんどん水分が奪われていきます。硬くなって風味が落ちてしまうので、炊飯器の中でご飯を保温しておくときはできるだけ熱をかけないことが大切です。

  1. しゃもじで内釜とご飯のあいだを円を描くようになぞる
  2. ご飯を中心に持っていってこんもりと山を作る

釜の容量には限りがあるので、お米を炊く前に「釜の中で山盛りにできる量」を意識しておくのがコツ。保温するご飯の量が多すぎると炊飯器の内蓋に触れてしまい、内釜と同じように熱が加わってしまいます。

なるべくはやく食べ切るまたは冷凍

炊飯器の中で保温し続けていると、以下のようなご飯になりさまざまな雑菌が増えて腐ってしまいます。

  • 水分が抜けてパサつく
  • 風味や食感が悪くなる
  • 黄色みを帯びる

国民生活センターが依頼に応じて実施したテストでも、以下のような結果が出ています。

保温中の65℃前後の温度では、腐敗臭の原因となる好熱性細菌が増殖しうることが知られており、当該品で炊飯したご飯について調べたところ、24時間保温時点のご飯からは多数の好熱性細菌が検出され、腐敗臭の原因は、好熱性細菌が増殖したためと考えられました。

※引用元:電気ジャー炊飯器での保温によりご飯から腐敗臭が発生|独立行政法人 国民生活センター(2024年7月時点)

美味しく炊いたご飯は、腐敗臭や不快なにおいがする前に食べ切ることが大切!保温時間が長くなりそうなら、釜の中から取り出して冷蔵したり冷凍しましょう。

ご飯を冷凍するときは、アツアツのまま小分けしてラップに薄く広げます。蒸気とともに優しく包み込み、粗熱をとってから冷凍庫へ。熱伝導率の高い金属プレートの上で急速冷凍させ、1ヶ月を目安に解凍して食べましょう。

冷凍するときは、保存容器を使うのがGOOD!ご飯を入れてフタをするだけなのでラップよりも簡単。解凍するときは容器内で蒸気が循環するのでふっくらと炊きたてのようなおいしさになります。

お米選びにもこだわろう!

お米の美味しい炊き方が効果を発揮するには、お米そのものの品質も大切!あなた好みの美味しく食べられるものを選んでくださいね。

美味しさのポイント

お米の美味しさを決めるポイントは、以下の2つです。

  • 風味や食感
  • 栽培環境

ご飯を口にしたときの甘み・粘り・香り・粒の硬さは、日本に約500種類以上ある品種それぞれに特徴があります。でんぷんやタンパク質など、成分の含有量と比率が違うのが理由です。

例えば、コシヒカリはもちもちした食感で甘みや歯ごたえが強く、お米本来の味わいが強いタイプ。お米の通販ショップを見ると、商品ごとに風味や食感の特徴が記載されているのでかならずチェックしましょう!

お米が育てられた土地の環境も、お米の美味しさを決めるポイント。稲を大きく栄養たっぷりに育てるには、田植えから収穫までの「田の水・田の土壌・土地の自然環境(風やアラシなど)」などが影響します。

タナカ農産の米が美味しい理由

Tanaka Agricultural Group

美味しいお米を通販で購入するなら「タナカ農産グループ」にお任せください!

  • 米づくりに最適なほかに類をみない自然環境
  • 独自開発の乗用抑草機と除草機により極めた安全な農法
  • 3段階の低温精米機と真空包装米袋
  • 低温倉庫で玄米を保管

お米の栽培に恵まれた、自然豊かな「福井県福井市東郷地域」は、周辺に数々の山が存在。春先に流れてきた清らかな雪解け水が、稲にたっぷりのミネラル(カルシウムやマグネシウム)を吸収させます。

「大切に育てた一粒一粒だから、上質に仕上げたい」という想いのもと、米づくりに最適な機械や収穫後に精米してお届けするまでの管理を徹底!米粒の色味やバランスに自信を持っており、米袋は開けた瞬間に心地よい精米の香りがします。

美味しいお米一覧はこちら>

タナカ農産の美味しいお米で炊いてみませんか?

美味しいお米の炊き方は、お米と水の量を測るところから始まります!1粒ずつを優しく扱い、性能に優れた炊飯器を活用して、炊き上がりの音がなったらいよいよお茶碗へ。フタを開けた瞬間、蒸気とともに美味しい香りがすれば大成功です!

JAS

タナカ農産グループが取り扱うお米は、有機JASマーク特別栽培米の福井県認証を取得した、国・県から認められた安全で安心なものばかり。より美味しく食べられるように、パックご飯や若狭牛カレーとのセットなどもご用意しています。

お米・水、そして炊き方のコツを意識しながら今日からあなたも最高に美味しいご飯を味わってくださいね。

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