傷みにくいお弁当づくりの3原則とは?毎日安心して持たせたいお弁当術

おいしい食べ方

これからの季節、お弁当作りでいちばん気になるのが「食中毒」。とくに気温や湿度が高くなると、お弁当の中身が知らないうちに傷んでしまうことも…。

そこで今回は、傷みにくいお弁当づくりの3原則に加え、避けたほうがいいおかず持ち運びの工夫まで、まとめてご紹介します!

原則① 水分をできるだけ減らす

お弁当が傷む大きな原因の一つが「水分」です。煮汁が多いおかずや、ドレッシングをかけたサラダ、生野菜などは、時間が経つにつれて水分が出てしまい、菌が繁殖しやすくなります。

汁漏れしてバッグが。。。って泣いたこともあるよね

実践ポイント

  • 煮物は煮汁をよく切ってから詰める
  • サラダの代わりに「野菜の浅漬け」や「炒め野菜」がおすすめ
  • 果物を入れる場合は、しっかり水気を拭き取ってから小分け容器に
  • 味つけを濃いめにすれば、塩や砂糖が食材の水分を吸収して菌が増えにくい

カギとなるのは「水分」=「汁気」です。これをなるべく減らすのが食中毒対策の第一のポイント。
生野菜は水分が多いので、炒めたり煮たりしてなるべく水分を減らします。

砂糖や塩は食品中の水分を減らしてくれる保存料です。ただし、健康の問題もあるので、ほどほどに。

おすすめおかず例

  • 鶏そぼろ(汁気を飛ばして炒める)
  • 卵焼き(半熟ではなくしっかり焼く)
  • 小松菜としらすの炒めもの
  • にんじんのきんぴら(炒めて水分を飛ばす)

原則② 抗菌・防腐効果のある食材を活用する

日本には昔から、食材の傷みを防ぐための知恵がたくさんあります。たとえば、おにぎりに梅干しを入れたり、しそを巻いたり。これらにはしっかりとした抗菌作用があるんです!

おばあちゃんの知恵ですね

おすすめ食材・調味料

  • :酢飯や酢の物は菌の繁殖を抑える効果あり
  • 梅干し:おにぎりの中に入れて
  • しそ:おかずの仕切りや包みに
  • 生姜:炒め物や甘酢漬けに

梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復や食欲増進を助けてくれます。
また、塩分もあるので夏場の熱中症対策にも向いているんですよ。

毎日の弁当作りが大変な方は、酢や生姜などを味つけに加えた作り置きお惣菜をしておくのも◎。
作りおきの惣菜の日持ちは、食材や調理法によって異なりますが冷蔵保存で3~4日くらいです。

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おすすめおかず例

  • 梅干し入りおにぎり
  • しそ巻きチキン(大葉でお肉を巻いて焼く)
  • 酢の物(きゅうり・わかめなど。水気はよく切って)
  • 甘辛生姜つくね(しょうが醤油味のつくね。5日ほど日持ちします)
  • キャロットラペ(5日ほど日持ちします)

日持ちする日数は目安なので、食べる前に匂いなど確認してね

原則③ しっかり加熱&冷ましてから詰める

おかずをしっかり加熱するのはもちろんですが、詰めるときに「冷ます」というのもとても大事なポイントです。熱いまま詰めると、お弁当箱の中で蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすい環境に。

水蒸気が冷えてべちゃべちゃになるのも防げるよ

実践ポイント

  • おかずは中心までしっかり加熱
  • 加熱後はラップを外して冷まし、余熱を逃す
  • ごはんも同様に、湯気が出なくなってから詰める
  • 朝バタバタしないよう、前日準備&冷蔵保存も活用!

加熱が中途半端だとかえって雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要。
弁当作りのときは冷ます時間も考えておきましょう。
日持ちする常備菜(作り置きおかず)を時間のあるときに準備しておくと便利ですよ。

タナカのお米は冷めてもおいしいと評判だよ

おすすめおかず例

  • 鶏の照り焼き(しっかり火を通し、汁気はからめる)
  • 豚肉の生姜焼き(冷めても美味しい!)
  • ラタトゥイユ(野菜をしっかり摂れて、冷蔵で5日ほど日持ちします)
  • 鶏の唐揚げ(中までしっかり加熱&冷ます)
  • 大学いも(おかずにもおやつにもなる)

安全なお弁当を作るために

お弁当を詰めるときや持ち運びにも注意しましょう。
雑菌をつけないこと、増やさないことが、食中毒防止のカギになります。

  • お弁当箱はアルコールシートや熱湯で除菌してから使用
  • おかずカップやバランも抗菌タイプが便利
  • おにぎりは手で握らずラップかビニール手袋を使って!
  • 味つけは少し濃いめがベター
  • 保冷剤や保冷バッグも積極的に使いましょう!

食べ物は素手で触らないことを徹底しよう

夏場は避けたほうがいいおかず一覧

おいしいけれど、夏場や長時間持ち運びには向かないものもあります。以下のようなおかずはできれば避けましょう。

食材・おかず 理由
ポテトサラダ 水分と生野菜、マヨネーズが多く菌が繁殖しやすい
半熟卵 中が加熱不十分なためリスク大
(味玉にしてしまえば傷みにくい)
ミディアムレアの肉や魚 完全に火が通っていないと傷みやすい
生野菜(レタス・きゅうりなど) 水分が多く、冷蔵保存でも菌が繁殖しやすい
(プチトマトはヘタを取ってカットせずに入れると◎)
果物(カットしたもの) 水分が出やすく、汁が他のおかずに移る可能性あり
(別の容器に入れるとよい)

でもお子さんの好物だったりして、どうしてもお弁当に入れたいときもありますよね。
そのときは、お弁当の入れ方や持ち運び方を工夫しましょう。

可愛い見ばえも欲しいしね

傷みにくいお弁当の持ち運び方法

おかずを工夫するだけでなく、持ち運び方もとても重要!以下のポイントを押さえれば、さらに安心です。

  • 保冷剤を一緒に入れる
    → お弁当の上に保冷剤を置くと、冷気が下に降りて全体を冷やしてくれます。
  • 保冷バッグを使う
    → クーラーバッグや保冷トートは必須アイテム!
  • 冷蔵庫で冷やしてから持ち出す
    → 朝作ったお弁当を、食べる直前までできるだけ冷たく保つのがベスト。
  • 汁漏れ防止にラップ・シリコンカップを活用
    → おかずごとに区切って詰めると安心&衛生的。

職場や学校に冷蔵庫がある場合は、食べるまで冷蔵庫に入れられるとベター。
それができない場合は、なるべく冷たさを保ってお弁当が傷まないようにしましょう。

わたしは保冷剤代わりに凍ったゼリーを入れてます

まとめ ~食中毒予防で素敵なお弁当ライフを~

安心・安全なお弁当作りのためには、ちょっとした心がけと知識がとても大切です。

傷みにくい3原則としては次の3つ。

  1. 水分を減らす
  2. 抗菌食材を使う
  3. しっかり加熱&冷ます

そして持ち運びにも工夫を。
保冷剤・保冷バッグをうまく使って、温度管理を徹底しましょう!

毎日のお弁当作り、大変だけど誰かの「美味しかった!」の一言で頑張れるもの。これからの季節も、安心して楽しめるお弁当ライフを送りましょう♪

一番ぴったりな気持ちを押してね!

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