「白米」「玄米」「分づき米」「胚芽米」の違いは?お米農家が説明

こんにちは!

健康意識の高まりやダイエットのために、
普段食べている白米よりも
栄養価の高い食事を心掛ける人が増えています。

そんな時におすすめなのが、
「玄米」「分づき米(ぶづきまい)」「胚芽米(はいがまい)」です。

今回は、各お米の違いについて説明します。

まずは白米

真っ白な白米

一般的な「白米」は「玄米」から糠層や胚芽を取り除いたものです。
稲の種子(タネ)の美味しい部分だけを食べていることなります。

詳しく知りたい方はこちら

白米は、糠と一緒に、糠や胚芽に含まれる栄養分を取り除いているため、
玄米に比べると、栄養価は低くなっています。

しかし、白米は雑味が少なく、もちもちとした食感で美味しく食べられます。

精米後は、
米粒の中の澱粉質が空気に触れることで酸化してしまうため、
お早めにお召し上がりください。

玄米とは?

表面がツヤツヤしている玄米

「玄米」は、収穫した稲の種子(タネ)から外側の籾殻(もみがら)だけを取り除いたもので、精米していないお米のことです。

胚芽や糠層がそのまま残っており、
白米に比べて、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養分が豊富にあります。

その分、独特の硬さやボソボソとした食感があり、
人によっては「食べにくい」と感じる方もいます。

玄米の中身の澱粉質は外側の糠層でガッチリガードしているため
空気に触れて酸化することがなく、「玄米」「分づき米」「胚芽米」「白米」の中では、
「玄米」が一番保存に適しています。

温度や湿度の低い場所(冷蔵庫の野菜室等)で保存すると良いでしょう。

分づき米とは?

精米する段階で、糠層を外側から削りますが、
その削り具合によって総称が異なり、
玄米の糠を100% 白米を0%とすると、

・10% 削ったのが「一分づき」
・30% 削ったのが「三分づき」
・50% 削ったのが「五分づき」
・70% 削ったのが「七分づき」

と呼ばれています。

一分づき
三分づき
五分づき
七分づき

また、「分づき米」と「部付き米」という言葉が混同されることがありますが、
正しくは「分搗(づ)き米」と言います。

これは昔、
水車や人力を動力源として、
杵と臼を使って「米を搗(つ)く」精米方法を行っていたことから、
このような呼び名になりました。


白米に比べて糠層が多く残っていますので、
雑味も加わっていますが、玄米よりは食べやすいです。

栄養価が高いメリットがある反面、
糠層の油分が酸化しやすいので、糠臭くなったり、
味が落ちてしまうスピードが早いというデメリットがあります。

胚芽米(胚芽精米)とは?

糠層を取り除き、胚芽だけを残したもの

「胚芽米(胚芽精米)」は「玄米」から、糠層を取り除いて胚芽だけを残したものです。
胚芽にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれております。

「胚芽米(胚芽精米)」基準としては

胚芽を含む精米の製品に占める重量の割合が80%以上のものにあっては
「胚芽精米」と記載すること。

引用元:「米及び精米品質表示基準 Q&A」平成23年7月1日消費者庁告示 第6号より

とあります。

白米と同じように炊くことができ、香りが豊かで、風味豊かなご飯が楽しめます。

保存に関しては、白米よりは劣化しやすく、
分づき米よりは劣化しにくいという特徴があります。

タナカ農産の「胚芽付米」とは?

有機JAS コシヒカリ 胚芽付米

タナカ農産では玄米や白米の他に「胚芽付米」を取り扱っています。
3段階精米で糠臭さをカットし、胚芽を50〜60%残しています。

また、3年以上農薬・化学肥料不使用の有機JAS米や、
1年以上農薬・化学肥料不使用の無農薬米、
農薬70%カットの減農薬米など、
どのお米も残留農薬245成分不検出ですので、安心して食べられます。

まとめ

玄米、白米、胚芽米、分づき米など、いろいろな種類があって迷いますよね。
どれを選ぶかは個人の好みや目的によって異なります。

食べやすさや栄養素、保存期間などを考慮して、自分に合ったお米を選んでください。

また、朝食にパンのかわりに、オーブントースターや電子レンジで
手軽に玄米の栄養や食物繊維を摂りたい方には「玄米もち」を特におすすめしています!
個包装になっていて賞味期限も長いので便利です。