古米のおいしい食べ方~美味しく食べるコツとレシピ~

新米が出たけど去年のお米がまだある……
今でも美味しく食べられるのかな

古米を美味しく食べる方法を教えるよ

「古米」と聞くと、「ちょっと古くなったお米かな?」「古いから美味しくないかも」と思う人もいるかもしれませんね。
でも古米は、ちょっとした工夫をすることで、美味しく食べることができるんです。

古米の特徴や、美味しく炊くためのコツ、そして古米にぴったりな料理についてもたっぷり解説します。
ぜひ、古米の魅力を知って、日頃のご飯タイムをもっと楽しんでくださいね!

そもそも「古米」と「新米」って何?

新米と古米の違いってなに?

まず、「新米」と「古米」とはどんなお米かをお話ししましょう。
お米には、収穫してからの期間に応じて特別な呼び方があります。

新米

その年に収穫されたお米のことを「新米」と呼びます。
お米は通常9月ごろから収穫するので、「新米」と呼べるのは収穫した年の12月までです。

新米は水分量が多く、炊き上がりもふっくらと香り高いのが特徴です。季節限定の美味しさとして、毎年楽しみにしている方も多いですよね!

古米

古米とは、前年に収穫されてから1年以上経ったお米のことを指します。
令和5年10月に収穫したお米なら、令和6年10月からは「古米」の扱いになります。

少し時間が経っているので水分が減り、新米と比べると硬めの食感になることがあります。でも、この特徴を活かせば、意外といろいろな料理に向いているんですよ。

古米の特徴とは?

古米とふつうのお米ってどう違うの?

古米の特徴は、やはり「水分量が少ないこと」です。

収穫されてから時間が経つと、水分が蒸発してお米の一粒一粒が硬くなり、炊き上がりも新米に比べると硬めの食感になります。
また、炊いたときの香りも新米に比べると控えめで、風味が落ちてしまいます。

古米はそのまま炊くと新米ほどふっくらとはなりにくく、炊いたそのままのご飯(白米)を食べるのには少し不向きです。
逆にチャーハン炊き込みご飯おにぎりなどにすると適度な硬さが生きて、古米も美味しく食べられます。

なるほど~

古米をどうにかおいしく食べたいな

古米を美味しく炊くためのコツ

古米はそのまま炊くとパサついた硬めなお米になりがちですが、ちょっとしたコツでふっくら美味しく炊くことができます。これを実践すると、古米でも新米に近い美味しさで楽しめますよ!

  1. お米を研いだら、しっかり浸水する
    古米は水分が少ないため、しっかり浸水させることが大切です。研いだ後、長めに水に浸しておくと、炊き上がりがふっくらします。浸水時間は1時間ほどが目安です。
  2. 水の量を少し多めにする
    古米は通常よりも大さじ1~2杯程度、水を増やすのがおすすめです。これで炊き上がりが柔らかくなり、新米に近い食感が得られます。
  3. 冷水や氷を使う
    炊飯器にセットする際、冷水や氷を数個入れます。お米がゆっくりと加熱され、芯までふっくらと炊き上がります。
  4. 炊き上がり後の蒸らし時間を長めにする
    炊き上がったらすぐに蓋を開けず、10~15分ほど蒸らすと、お米がさらにふっくらします。蒸らしが終わったら、しゃもじで下から上に軽く混ぜるようにほぐし、余分な水分を飛ばすと、食感と香りが引き立ちます。

また、炊飯のときに下記をプラスする方法もあります。

  1. お酒やサラダ油を少量加える
    炊くときに小さじ1程度のお酒を加えると、風味がよくなり、古米特有のにおいが軽減されます。また、サラダ油を小さじ1ほど加えることで、艶が出てふっくらとした仕上がりになります。
  2. バターをプラスする
    炊くときにキャラメル半分くらいの大きさのバターを足します。艶が出てふっくらしたお米に仕上がります。
  3. もち米を混ぜる
    いつものごはんで食べているお米は「うるち米」ですが、「もち米」を少し混ぜて炊くともっちりとして白米のような食感に近づきます。もち米がないときは、おもちをスライスしていっしょに炊く方法もあります。

炊き方によっては古米でもおいしく食べられるのね

タナカ農産の社長のおすすめはバターだよ

古米に向いている料理

古米は、その特徴を活かして特定の料理にアレンジすることで、一層美味しく食べられます!古米を使ってぜひ試してほしい料理をご紹介します。

チャーハン(焼き飯)

古米は水分が少ないため、チャーハンにするとパラパラとした食感に仕上がります。新米だとべたつきやすいですが、古米なら水分が少なく適度な硬さが出るため、炒めご飯にはぴったりです。ネギや卵、チャーシューなど、シンプルな具材で味付けするのがおすすめです。

炊き込みご飯(味ご飯・五目飯)

炊き込みご飯も古米で美味しく食べられます。古米は、出汁や調味料がしっかりとしみ込みやすいからです。

しいたけや人参、きのこ類、鶏肉などを入れて炊くと、具材の旨味が古米に馴染み、風味が良くなります。しっかり味付けすることで、古米の香りも気にならず美味しく食べられます。

栗、豆、鮭など季節ごとの味わいを楽しむのもいいですね。

おにぎり

古米のしっかりした食感は、おにぎりにもよく合います。手で握ったときにも程よい硬さがあり、崩れにくいので食べやすいです。鮭や梅干しなど、少し塩気のある具材と一緒に握ると古米特有の味わいが引き立ちます。

お寿司

お寿司には寿司酢を混ぜてつくる酢飯(すし飯)を使いますよね。
そのため、新米よりも水分が抜けた古米のほうが寿司酢がしみ込みやすく、適しています。

手巻き寿司やちらし寿司、いなり寿司、手まり寿司など家族で楽しみながら作ってみてください。

お粥

古米は水分を多く含ませて調理するのにも適しています。お粥にすると古米の風味が気になりにくく、やさしい味わいになります。消化がよいのでお腹に優しく、風邪をひいたときや食欲がないときにもおすすめです。

お米に賞味期限はあるの?

お米の袋に賞味期限がなかったけど

美味しく食べられるかな

精米日だけ書いてあることが多いよね

古米は収穫から1年以上経ったお米ですが「お米の賞味期限」はあるのでしょうか。
お米にも保存しているうちに美味しさが変わる時期がありますが、玄米と白米では美味しく食べられる期間が異なります。

白米の賞味期限

白米は、精米された後は酸化が進みやすいです。
野菜などの生鮮食品と同じで、賞味期限は書かれていませんがなるべく早く食べるのがおすすめ。
常温保存で美味しく食べられるのはだいたい1ヶ月以内が目安です。

玄米の賞味期限

もみ殻を取った後の玄米、つまり一般的に購入できる状態の玄米の賞味期限はどうでしょうか。
玄米はぬか層に覆われているため、白米よりは味の劣化が進みにくいです。それでも開封後は2~3ヶ月程度を目安に食べきりましょう。

お米の保存のポイント

なるべく長くおいしく食べたいな~

冷蔵庫の野菜室での保存がいいよ

お米のおいしさを長持ちさせるには、白米・玄米ともに湿気や直射日光を避け、風通しの良い冷暗所に置きましょう。
温度や湿度が高い場所で保存すると、早く風味が落ちる場合もあるので注意しましょう。

お米の低温倉庫

タナカ農産は、精米前のお米は13℃以下の低温倉庫で保管してるよ

湿度管理もバッチリさ

また、市販の米袋には小さな穴が空いているため、酸化や乾燥が進み、お米の味が落ちる原因になります。
真空パックされたお米であれば、1年ほど風味や食味が落ちません。

タナカ農産のお米は真空パックでお届けしてるよ~

まとめ:古米にひと手間加えておいしく食べよう

古米は新米に比べると水分が少なく味わいも違いますが、料理によってはむしろその特徴が活きて美味しさが引き立つこともあります。

ぜひ、今回ご紹介した炊き方や古米に合うレシピを参考に、日常のご飯をもっと楽しんでくださいね!