
秋の収穫を終えた後の田んぼは、どのようになっているかご存知でしょうか?
多くの田んぼが水を抜いて乾燥している中、
タナカ農産グループの田んぼは、静かに水を張っています。
これが、
「冬季湛水(とうきたんすい)」
「冬水田んぼ(ふゆみずたんぼ)」
という農法です。
一見するとただ水を張っているだけに見える冬水たんぼこそが、
翌年の稲の生長を支え、皆さんの食卓にお届けするお米の美味しさを育む大切な要素のひとつです。
冬水たんぼが育む、恵み豊かな田んぼの生態系

冬水たんぼの一番の魅力は、何と言っても 「豊かな生態系」 を育むことです。
凍てつく冬の寒さの中、水を張った田んぼは、
たくさんの生き物たちにとって大切な「命のよりどころ」となります。
微生物やイトミミズの働きによって
柔らかい泥の層が作られ、雑草の発芽が抑えられます。
続いて、それらの生き物を狙う水生昆虫やドジョウが増えてきます。
さらに、それらを餌にするため、
遠くシベリアから飛来するコハクチョウなどの水鳥の休憩所になります。
水鳥は雑草の種を一緒に食べ、ふんは土壌の有機肥料としての役割を果たします。
毎年、コハクチョウの群れが羽を休め、
羽ばたいていく光景は、自然と共生する農業の象徴でもあります。
こうした多様な生き物たちが棲むことで、田んぼの生態系は豊かに循環し、
結果として、無農薬、有機肥料栽培の米作りに必要な自然環境が整ってきます。
お米がもっと美味しくなる土壌の秘密

冬水たんぼの恩恵は、生き物たちだけではありません。
お米の味を大きく左右する「土」にも、素晴らしい効果をもたらします。
秋に稲刈りを終えた後、私たちはまず 「秋起こし(秋耕)」 を行い、稲藁を土の中にすき込みます。
この稲藁が、微生物の力でじっくりと時間をかけて分解され、
栄養豊富な 「腐熟した有機物」 へと変化していきます。
そして冬水田んぼでは、水が張られることで土壌の温度変化が穏やかになり、
また凍結と融解を繰り返すことで、土の粒子が結びつきやすい 「団粒構造」 が促進されます。
これにより、土がフカフカになり、稲の根がしっかりと伸びる、理想的な土壌環境が作られるのです。
豊かな土壌は、稲が健康に育つための「根っこ」となり、
養分をたっぷり蓄えた、美味しいお米を実らせる土台となります。
環境にも配慮した、持続可能な米作り

冬水たんぼは、地球環境への配慮にも繋がっています。
有機物の適切な分解を促すことで、水田から発生する
温室効果ガス(メタンガスなど)の排出量削減にも貢献すると考えられています。
タナカ農産のお米を、ぜひご賞味ください!

豊かな自然の恵みと、私たちの愛情、そして手間ひまかけた
「冬水田んぼ」という伝統的な知恵が、タナカ農産グループのお米には詰まっています。
ふっくらと炊き上がったご飯を食べて、田んぼの生命力や、
私たちの米作りへの情熱を感じていただけてら嬉しいです。
どうぞ、「ふくい東郷米」を、皆さんの食卓でお楽しみください!

有機JAS認証コシヒカリをはじめとした、お米を栽培する農家です。
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