タナカ農産で栽培しているお米の品種と特徴

ふくい東郷米のおいしいわけ

初めに、東郷米は「おいしい」と昔から有名です。福井平野が山麓地帯より開ける東郷地域で栽培されています。東郷地区は福井市の中心を流れる足羽川上流の川沿いに位置し、ミネラルが大変豊富な清水で生育します。田には清流が常時入り、下が砂利層のため、水は絶えず垂直に排水されます。湿田等の溜水や、生活排水の混入がない清水で生育するので、根も深く張り、健康で丈夫な稲が育ちます。

コシヒカリ

日本人なら誰もが耳にしたことがあるコシヒカリは、国内の栽培面積1/3を占める日本でも代表的なブランド米です。艶のよい見た目・粘り気のある食感・旨味の強い味と、すべてにおいてバランスが取れています。コシヒカリは、新潟県のイメージが強いですが、発祥は福井県。味にすぐれているものの病気に弱い農林1号と、病気に強い22号を掛け合わせて作られた品種です。1956年に開発された当初、病気に弱く倒伏しやすいコシヒカリの栽培は難しかったのですが、現在は栽培しやすいように改良が重ねられ、今では、全世界で栽培されています。

ミルキークイーン

ミルキークイーンの誕生は1985年、農水省のスーパーライス計画が立案され、スーパーライスとして食味が良く粘りの強い米の開発を目的として始まりました。コシヒカリの突然変異として誕生したのがミルキークイーンです。味の特徴としては、元々、他にはないアミロースの低いお米を目指して開発されたので、アミロース含有量が低く、粘りが非常に強く、モチモチふっくらとした触感で、冷めても硬くなりにくいのが特徴です。

ハナエチゼン

コシヒカリが生まれた福井県の農業試験場で、コシヒカリ誕生の35年後に開発された期待の品種です。約15年かけて、毎年約100種を交配して改良を重ね、コシヒカリの血統のフクヒカリと、越南122号の交配でできた品種です。コシヒカリよりも倒伏に強く、収穫する時期は、コシヒカリより10日余り早いことが特徴です。味の特徴は、コシヒカリの粘り・甘み・うま味を引き継いでいて、あっさりさっぱりとしていて、少し硬めというのが特徴です。冷めても粘りがあるのでおにぎりやお弁当にもおいしく食べられます。

あきたこまち

非常に美味いお米なのに秋田県では栽培できなかったコシヒカリの良さを受け継ぐお米作りを目標に品種開発されました。そして、福井県農業試験場で交配されたコシヒカリと奥羽292号の掛け合わせ品種があきたこまちです。味の特徴は、ほんのり甘みがありしっかりとした食感です。香り、旨み、甘み、食感などのバランスよく水分量も多いので、炊きたてだけでなく冷えてもおいしい人気のお米です。

タンチョウモチ

ほぼ福井県でしか栽培されていない、非常に希少価値の高いもち米です。晩生の品種でゆっくり時間をかけて育ち、10月中旬にならないと稲刈りできない為、それを嫌がる生産者が多く、年々生産者が減少しています。そのため生産量が少ないことから、「幻のもち米」とも呼ばれております。タンチョウモチはなめらかな食感と力強い粘りが特徴で、粘り・風味・食感、どれをとっても最高品で、伸びの良いおいしいお餅ができるのはもちろん、お雑煮にしても煮くずれしにくく、おこわやお赤飯は艶やかで食感の良い仕上がりになります。