日本人の食生活に欠かせない「お米」。
日々のごはんはもちろん、おにぎり、寿司、餅、赤飯など、行事や文化とも深く結びついてきました。
タナカ農産では「自然栽培米」「有機栽培米」「無農薬栽培米」「特別栽培米」など、大変な経験と労力のかかるお米を栽培しているのです。
タナカ農産のお米は市販されている普通栽培のお米とは大きく栽培方法や背景が異なります。
今回は、4つのお米の違いを徹底解説しつつ、日本人とお米の歴史、そして消費者の声から見える最近の傾向についてもご紹介します。

お米を選ぶ参考にしてね
お米の種類
タナカ農産では4つの栽培方法によりお米を栽培しています。
「自然栽培米」「有機栽培米」「無農薬栽培米」「特別栽培米」とはどのような違いがあるのでしょうか。
自然栽培米とは?
「自然栽培米」は、農薬も肥料(有機肥料と化学肥料)も一切使わず、自然の土の力に委ねて育てるお米です。
有機JASのような公的基準はなく、生産者や団体が独自のルールで取り組んでいます。
- 自然界の力に任せるため、収穫量は不安定
- 雑草や害虫との共生を前提とするため、栽培に長年の経験と高度な技術、忍耐が必要
- 「究極の自然派」として注目され、希少価値が高い

肥料を使わず、大地の自然の力だけで育ったお米だね
有機栽培米(有機JAS米)とは?
「有機栽培米」は、国(農林水産省)が定める世界共通の有機JAS規格に基づいて栽培されたお米です。
ポイントは次の通りです。
- 田んぼを3年以上、化学肥料や農薬を使わずに栽培すること
- 使用できる肥料は「有機JAS規格」で認められた天然由来の資材に限定
- 国指定の第三者機関から毎年現地検査を受け、認証された米のみに「有機JASマーク」がつけられます

これが有機JASマーク!
認証機関によって記号は変わります
有機JAS米は「国が保証する信頼性の高いお米」といえます。
米のJAS認証を受けるためには、毎年、栽培方法や栽培田、乾燥施設、精米工場や保管倉庫、出荷数量、小分け方法(袋詰め・パッキング方法)などの検査に合格しないと販売できません。
有機JAS米は栽培に手間がかかるため、価格は一般米より高めです。安全・安心や環境保全を重視する多くの消費者に支持されています。

有機JAS認証については、詳しくは農林水産省のサイトを参考にしてね
無農薬栽培米とは?
「無農薬栽培米」は、その名の通り栽培期間中に一切農薬を使用せずに育てたお米です。
ただし、農林水産省の指導により「無農薬」という表示は、栽培期間中に隣接の田より風で農薬が飛んでくる可能性があるため禁止され、現在は「栽培期間中農薬不使用米」と表記するのが一般的です。
次に紹介する「特別栽培米」の一種です。
- 農薬はゼロだが、化学肥料や有機肥料の使用は可能
- 田んぼの周囲環境や水の管理が重要で、栽培難易度が高い
- 「お子さんに食べさせるお米は農薬ゼロがいい」というニーズから支持がある

タナカでは農薬も化学肥料も不使用のお米を栽培しているよ
特別栽培米とは?
「特別栽培米」は、各県の慣行栽培(普通栽培)に比べて、農薬を50%以下に、化学肥料も50%以下に減らしたお米です。
農林水産省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に基づいて、各都道府県が認証します。
特別栽培米の扱いは県によって異なりますが、福井県の場合は以下の4つの区分に分けられています。
認証区分(1) | 農薬:栽培期間中不使用 化学肥料:栽培期間中不使用 |
---|---|
認証区分(2) | 農薬:栽培期間中不使用 化学肥料:当地比5割以上減 |
認証区分(3) | 農薬:当地比5割以上減 化学肥料:栽培期間中不使用 |
認証区分(4) | 農薬:当地比5割以上減 化学肥料:当地比5割以上減 |
参考:福井県特別栽培農産物栽培基準(PDF)
- 完全無農薬ではないが、50%以下に削減して環境負荷を軽減
- 安定した収量と品質を確保しやすい
- 価格も比較的手頃で「安心と価格のバランス型」

タナカでは70%以上農薬不使用、化学肥料は不使用!
一般の特別栽培米より厳しい基準で栽培してるよ
4種類のお米の比較表
先ほどお伝えした4種の栽培方法について表にまとめました。
種類 | 農薬 | 化学肥料 | 有機肥料 | 認証の有無 |
---|---|---|---|---|
自然栽培米 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 認証なし |
有機栽培米 | 不使用 | 不使用 | 使用可 | 有機JAS認証 |
無農薬栽培米 | 不使用 | 使用可 (タナカは不使用) |
使用可 | 認証なし |
特別栽培米 | 慣行の50%以下 (タナカは70%以上減) |
慣行の50%以下 (タナカは不使用) |
使用可 | 各県の認証 |
日本人とお米の歴史
お米は縄文時代後期に大陸から稲作が伝わり、日本の食文化に深く根付いてきました。
弥生時代には水田が広がり、米は人々の主食であると同時に、租税や年貢の基盤ともなりました。
平安・鎌倉時代には「米は豊かさの象徴」とされ、江戸時代には「米相場」が経済の中心に。現代の証券市場の原型となったともいわれます。
近代に入ると食の多様化が進みましたが、それでも日本人のカロリー摂取量の中心はお米でした。昭和40年代以降、パンや麺類の普及で消費量は減少しましたが、「平成の米騒動(1993年の冷害による米不足)」や「令和の米不足・価格高騰(2024年~2025年)」を通じて、改めてお米のありがたさを実感する機会が増えています。
どのお米を選べばいい?
タナカ農産で栽培している「自然栽培米」「有機栽培米」「無農薬栽培米」「特別栽培米」の違いをご紹介しました。
次のように考えるとわかりやすいです。
- 究極の自然派を求める:自然栽培米
- 安全性や安心を最優先:有機栽培米(有機JAS)
- 農薬ゼロにこだわりたい:無農薬栽培米
- 安心と価格のバランス:特別栽培米(減農薬)
金額的には高い順から「自然栽培米>有機栽培米(有機JAS)>無農薬栽培米>特別栽培米(減農薬)」です。
1ヶ月の食費予算から、お米代と安全性のバランスを考えるのもおすすめです。
なお、栽培方法が違っても、同じ品種であればおいしさはそれほど大きく変わりませんが、ご飯の甘さは比べるとわかります。

有機栽培の有機肥料と普通栽培の化学肥料の米のおいしさは
甘みなどはっきりわかるよ
自分に合ったお米を選ぼう
「自然栽培」「有機JAS」「無農薬」「特別栽培」という言葉は似ているようで、それぞれ違いがあります。
日本人にとってお米は単なる食べ物ではなく、歴史や文化、暮らしを支えてきた大切な存在です。
これからお米を選ぶときには、表示や栽培方法の背景を知り、自分や家族のライフスタイルに合ったお米を選んでみてください。
そうすれば、毎日のごはんがもっと美味しく、もっとありがたく感じられるはずです。

お米がおいしければみんなシアワセ
【タナカ農産グループ 安心で美味しい農家直送米-自家】
タナカ農産グループ 生産者代表 田中源美
〒910-2173 福井県福井市下東郷町15-45
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