福井県の極早稲品種「ハナエチゼン(華越前)」をご紹介します。

お米の品種について

ハナエチゼン(華越前)は「極早生(ごくわせ)品種」で、8月中旬頃から新米が流通し始めます。
そのため、毎年一番乗りで“新米”としての話題になりやすいです。

今日は、そんな「ハナエチゼン(華越前)」についてご紹介します。

ハナエチゼンの新米が早く出る理由

ハナエチゼンは「極早生(ごくわせ)」=成熟が早い品種で、コシヒカリなどよりも半月〜1ヶ月程度早く収穫できます。

福井県では通常5月中旬以降に田植えするところ、ハナエチゼンは4月〜5月上旬までに苗を移植する「早植え」を行っています。

早く植えることで、最盛期の高温や少雨を避けて稲穂の登熟(米粒が熟す)時期を調整し、品質低下を防いでいます。

近年の異常気象や猛暑に対し、早植え技術+極早生品種が安定した新米供給の鍵となっています。

ハナエチゼン(華越前)の由来

ハナエチゼンは1991年に福井県で生まれ、1993年に品種登録されました。

コシヒカリが生まれた福井県の農業試験場で、コシヒカリ誕生の35年後に開発された期待の品種です。

約15年かけて、毎年約100種を交配して改良を重ね、コシヒカリの血統の「フクヒカリ」と、ホウネンワセから生まれた「越南122号」の交配でできた品種です。

コシヒカリよりも倒伏に強く、収穫する時期が一足早いことが特徴です。

名前の由来は、「華(花)を、越(コシヒカリ)より前に花を咲かす」ことから
「華越前=ハナエチゼン」と名づけられました。

ハナエチゼン(華越前)の味と食感の特徴

ハナエチゼンには、以下のような味と食感の特徴があります。

  • 粒がしっかりしていている。
  • コシヒカリ系統の旨みやほのかな甘みを持っている
  • 粘りは少なめで粒の離れが良い
  • ごはんがべたつきにくく、冷めても美味しい

寿司飯や丼物、チャーハンなどにするとよく合います。
中でもカレーライスに最適です!

なぜカレーに最適なのか?

ハナエチゼンは粒が崩れにくく、ほど良い粘りと適度な硬さなので、カレーのルウとよく絡み合います。

また、米自体があっさりとした味なので、スパイスや濃い目の味付けとも相性抜群です!

家庭のカレーはもちろん、スパイシーな欧風カレー・インドカレーにも合うことでしょう。

タナカのおいしい若狭牛カレーもおすすめです。

まとめ

ハナエチゼン(花越前)のことをまとめると以下の通りです。

  • 「極早生(ごくわせ)」=成熟が早い品種で、コシヒカリなどよりも半月〜1ヶ月程度早く収穫できます。
  • コシヒカリが生まれた福井県の農業試験場で、コシヒカリ誕生の35年後の1991年に生まれた品種です。
  • 名前の由来は、「華(花)を、越(コシヒカリ)より前に花を咲かす」ことから
    「華越前=ハナエチゼン」と名づけられました。
  • 粒がしっかりしていていて、粘りは少なめで粒の離れが良い。
  • 寿司飯や丼物、チャーハンなどに合い、中でもカレーライスに最適です!

このような特徴を持つハナエチゼンをぜひ食べてみてください。

一番ぴったりな気持ちを押してね!

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