「旨いお米」と「上手い炊き方」が必須!

~炊飯にまつわるエトセトラ~

日本人の主食であるお米(ごはん)。世界中で食べられている三大穀物の一つなのですが、世界での主食は圧倒的に小麦(パンや麺)が主流となっています。お米を主食とする国は、主にアジア各国で見受けられるのですが、欧米ではリゾットやピラフにして食べられる形で、どちらかと言うとサラダ感覚に近いです。そんなお米(ごはん)ですが、毎日おいしいごはんを食べる事が出来れば、日本人として幸せな事は無いと思います。なんとかして、おいしいごはんにたどり着いてみたいと思いますが、毎日当たり前の様に、電気炊飯器を使って炊き上げたごはん(家で普通に炊いたごはん)に落ち着いている方がほとんどではないでしょうか?

今回の記事では、今現状食べているごはんよりも1段階・2段階レベルアップした、よりおいしいごはんの獲得を目指すべく、「お米」「お水」「炊き方」についてクローズアップした記事を皆さんにご紹介しつつ、今ドキの電気炊飯器事情についても詳しく触れたいと思います。

おいしいお米

「おいしいお米を手に入れれば、おいしいごはんが出来る」。当たり前の事ですが、インターネットが普及する前は、「○○産のコシヒカリが美味しいらしい・・・手に入れたいなぁ~」とか、「テレビで言っていたけど、あの有名な旅館では、○○のお米を使っているらしい・・・美味しそう」って感じで、なかなか手に入れるのが難しく、口にするのにも一苦労だったと思います。

しかし、

 現代においては、それこそ楽天モールやアマゾンストアで少し探してみれば、簡単においしいお米(って言われている)を手に入れる事が可能です。

 つまり、おいしいお米って、

ポチっとして、手に入れましょう!(はい。勝ち確!!)

「旨いもんは旨い!」って、大阪のCMで流れていますが、これって当たり前の事なんですよね。ちょっとお金を費やせば手に入るので、時間をかけたく無い人は高価なお米を手に入れましょう。大抵ハズレは無い筈。なんだったら、下のバナーをポチっとして東郷米を手に入れちゃいましょう。著者の会社の人にも、社員割引を利用して東郷米を購入している人が結構います(毎月ではないみたいですが・・・お中元やお歳暮のシーズンに親しい人に贈っているそうです)

因みに、高いお米はそれ相応の手間暇(労力)がかかっているので、高くなるのが仕方の無いトコロ。けっしてボッタクリしている訳ではございませんので悪しからず。

おいしいお水

「おいしいお水で炊いたごはんなら、おいしい炊き上がりになるだろうなー・・・」って、皆さん思っていませんか?日本はお水に恵まれている国なので、普段水道水をジャーっとしてごはんを炊いている人がほとんどだと思います。特別それで不味くて不都合が生じている訳でも無いので、これが当たり前なのかもしれません。超が何個も付くくらいの一流のお茶屋さんとか、コーヒーショップさんなら、○○産の名水とか使用しているかもしれませんが、ふと沸いた疑問・・・

本当に美味しくなるの? それで・・・

そもそもお水の事についてあまり詳しくないし、「まぁー美味しいんじゃないの。高いし、こだわっているから」って感じしかあまりしません。なので、お水の事についてちょっと調べてみて、ごはんを美味しく炊くのに適した物があるかどうか、探ってみたいと思います。

お水の区分け、「硬水」と「軟水」

言葉くらいは聞いた事がありますが、お水には「硬水」と「軟水」という区分けがあります。お水1リットルあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機構)が定める基準では、硬度120mg以上が硬水で、120mg未満が軟水とされています。飲んだ時の違い(味覚)としては、硬水は口当たりが重く、苦味を感じるとの事。対して軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴らしいです。日本で飲んでいる水道水やミネラルウォーターのほとんどは軟水らしいので、普段馴染みのあるお水は軟水だという事がわかりました。

硬水と軟水の区分けとして、より詳細な区分けが存在し、

 「軟水」  軟水    ・・・60 mg/ℓ未満

       中程度の軟水・・・60~120 mg/ℓ未満

 「硬水」  硬水    ・・・120~180 mg/ℓ未満

       非常な硬水 ・・・180mg/ℓ以上

との事。WHOの基準以外にも一般的な硬度分類も存在し、

軟水    ・・・0~100mg/ℓ

中硬水   ・・・101~300mg/ℓ

硬水    ・・・301mg/ℓ以上

というのもあるらしいです。

「硬水」と「軟水」の良い点・悪い点

 ミネラル分を多く含む硬水は、食事だけでは不足しがちなカルシウム・マグネシウムを、水分から吸収する事が出来るメリットがあります。また近年の研究結果から、ダイエット法の一つとして飲む事が推奨されていたりもするそうです。

しかし、過剰に摂取すると胃や腸へ過剰な刺激を与えかねない危険性があり、お腹が緩む事もあるそうですのでご注意を。また、硬水で洗顔等をした場合、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの影響で、肌がつっぱったり髪の毛がパサパサしたりする事があるそうです。

軟水のメリットとしては刺激が少ない為、「肌や髪の毛に優しい」事が挙げられます。また石鹸の泡立ちが良くなる事も確認されています。特に刺激が少ないという点で、まだ胃腸が未発達な乳幼児に対しては、軟水を使用したお水を使う事が推奨されています。

 お米を炊く時に使うお水としては、軟水が良いらしく、これは硬水に含まれるミネラル分が、炊飯する時(厳密には、お米が水分を吸収する時)に、スムーズな水分吸収を邪魔するらしく、出来上がりが少しパサついたお米になるとの事です。逆に、お肉を煮込む時やスープを作る時などに硬水を使うと、肉のタンパク質と硬水のミネラル分とが上手く結びついて、肉は柔らかく澄んだ美味しいスープが出来るらしいです。

日常で使っている水道水のほとんどは軟水なので、ごはんを炊く事に対しては、あまり細かくなる必要はなさそうですね。

しかし、より美味しい炊き上がりを追求したい方は、

「タナカの純水」を手に入れましょう!(はい。勝ち確×2!!)

タナカ農産で販売している「タナカの純水」は、1万分の5ミクロンの逆浸透膜で濾過した、ミネラル分をまったく含んでいない純粋なお水です。軟水硬度がほぼ0に近いお水なので、お米を炊く時に使うお水としては、最適この上ないと思います。興味のある方は是非!!!

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日本独自の炊飯技術、「炊く」事について

 アジアを中心に、世界中で食べられているお米ですが、「炊飯」にこだわってトコトン追及している国って、実は日本だけなんです。

海外では、炊き上がったお米を取り上げて、パサパサとした繊維と澱粉だけを残した物(飯)を食べる習慣が根付いており、茹で汁(グルテンが流出した水分)は、捨てる事がほとんどらしい。

対して日本は、グルテンを全部お米の中に再度吸収させて、閉じ込めてしまう為、そのまま食べても「美味しいごはん」が出来上がるのです。

比較して見てみると、結構スゴイ事です。無駄を無くして美味しさを求め続けた結果、日本人に脈々と受け継がれてきた系譜めいた物を感じざるを得ません。

美味しく炊き上げる為に・・・

 巷で言われている、お米を炊く時に気をつけるべき項目を、少し列挙してみます。間逆の事をしている方もいらっしゃるかもしれませんので、ここで再認識しておきましょう。

①お米を研ぐ時は、力を入れずに軽く数回。素早く水を捨てましょう

②研いだ後は、30分から60分程度、水に浸水させましょう。

③お米1合に対して、お水の量は1.2倍(216ml)が基本

④炊き上がったら、ごはんをしっかりほぐして、余分な水分を飛ばしましょう。

①~④をしっかり行っていれば、まぁ問題無く美味しいご飯が炊けている事でしょう。ご飯が炊きあがったら、「蒸らし」が必要になるのですが、一般の電気炊飯器は、蒸らし機能が付いているのがほとんどなので、音が鳴ったらすぐにほぐしてOKです。

はじめちょろちょろ、なかぱっぱ~~♪

 美味しく炊き上げる為の項目を調べている中で、「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ、赤子泣いてもフタ取るな」という、言い回しが出て来ました。子供の時にこのフレーズを耳にした事はあったのですが、まさか今になって再登場するとは思いもしませんでした。

電気炊飯器が登場するまでは、みんな土鍋(釜)でお米を炊いていたので、その時の美味しい炊き上げ方を意味しているフレーズですが、この「ちょろちょろ」とか「ぱっぱ」って、弱火か強火かどっちなのでしょうか?

調べてみると、「はじめちょろちょろ」は「最初はとろ火で」という意味らしく、10分から15分かけてじっくり沸騰させる事で、米の中心部まで吸水させる事が出来るそうです。「なかぱっぱ」が「中頃に強火で」という意味で、沸騰状態を15分程度キープする事で、米の澱粉がα化され、美味しくなるとの事。「フタ取るな」はそのままの意味で、蒸らしだという事がわかります。

「初めてのはじめちょろちょろ」やって見た

 「おいしいごはん」を求めて色々と調べてみましたので、実際に手順通りにやってみて、おいしく炊き上がるのかを検証してみたいと思います。

ただ単に炊飯器で炊き上げるだけでは当たり前過ぎるので、土鍋を使用して「初めてのはじめちょろちょろ」をやってみました。素人が初めて土鍋でごはんを炊き上げて見た場合、どんな出来具合になるのかを見て頂けたらと思います。

一人では少し心細かったので、助っ人の事務員さん(こちらも同じく今回初めて)に手伝ってもらいました。

(用意した物)

電気炊飯器・土鍋

お米(東郷コシヒカリ)

軟水(硬度ほぼ0のタナカの純水)

硬水(硬度304mg/ℓの鉱泉水、evian)

お水の事も調べたので、軟水・硬水それぞれで炊き上げてみて、違いが出るのかも見てみたいと思います。

軽く洗米して浸水開始。炊き上げる量は全部2合ずつです。(浸水時間は約1時間)

セット完了。手前の白いガスコンロが軟水使用の土鍋です。電気炊飯器は、ごく普通の炊飯器2台(会社に置いてある同じメーカーの物)を使用します。

いざ点火!

素人なので、点火に戸惑っている様子。よく見たら、ガスボンベがハマっていませんでした・・・笑

無事、点火!

数秒後に中火に落とします。

電気炊飯器も、ポチっと点火!

こちらは流石に戸惑いません。

中火で10分程我慢します。鉄釜と土鍋では、火加減が少し異なるらしく、土鍋では「なかぱっぱ」はあまり気にする必要は無いみたいです。

沸騰したら弱火で、最後の仕上げに向かいます。

が、

点火後10分経過して、軟水土鍋からしゃぼん玉発生!(吹きこぼれ)

慌てて弱火にして、10分後に消化しました。

火にかけていた時間は、合計20分です。

硬水土鍋は無事でした。

15分中火・5分弱火で、こちらも合計20分の炊飯時間でした。

「フタ取るな」時間を10分設けたので、食べられる状態になるまで30分の時間を費やしました。

結果は、

フタを開けた瞬間、綺麗に炊き上がっているのがわかると思います。

が、

混ぜてみると若干のおこげが・・・

若干・・・ではない・・・(笑)

みんなで試食タイムです。

意外にも、吹きこぼれていない硬水土鍋の方が、おこげは多かったです。

火加減は難しいですが、2~3回やって見れば慣れそうな感じは持てました。

水の違いについてですが、これはほぼ全員から出た感想・・・

硬水を使用したごはんは、少し固い!

でした。

固さをお伝えするのは難しいですが、はっきりと差が出たのには驚きです。固めのごはんがお好きな方は、一度試して見て下さい。

一方、電気炊飯器の方はと言うと、

こちらは綺麗にふっくら炊き上がりました。

今回の検証結果として、

①土鍋での炊飯は、ココロ持ち火加減は弱めでも大丈夫かも。

 おこげが出来ましたが、食べられないくらい失敗した訳では無く、

 ハードルはそんなに高くない感じ。

出来たてはお米が艶やかで、良い香りの湯気が食欲をそそります。

②土鍋・電気炊飯器の両方ともで、硬水使用のごはんは少し固い

③どれが一番美味しいとか、そういう感想は全然頭には無くて、

 とにかくお米は、炊きたてが一番美味しい事がわかりました。

<おまけ>

同時並行で、新商品の有機JAS豆切り餅を焼いていました。

豆の旨味と歯応えを程良く味わえ、軽いうす塩味がお餅全体を包み込んでいて、想像の100倍美味しかったです(笑)

神様・仏様・電気炊飯器様!

今ドキの最新機能紹介

土鍋でお米を炊いてみましたが、なんだかんだ言って電気炊飯器に頼っているのが現状。

だって、メンドクサイから。

 焦げ付いた土鍋を洗う助っ人事務員さんが、ゴシゴシとたわしを振るわせていたのには、少し心を痛めました。

 炊きたてが本当に美味しいのはわかりましたが、炊きたてばかりを食べられる程テキパキと行動出来ている人は、あまりいないのではないでしょうか?

 優れた保温効果が見込めれば、ごはんを炊いてから数時間経過しても美味しさをそのまま味わえるかもしれませんし、土鍋で炊いたのと遜色の無い出来を発揮する炊飯器も、市場に出回っている事を耳にします。

なので、ここでは電気炊飯器の最新機能について少し探って見たいと思います。

 機能の紹介を軽く行うだけなので、「どのメーカーの○○が良い」と、具体的に記述する事は控えさせて頂きます。より詳細を知りたい方は、家電量販店のHP等を見てみて下さい。たんまりと紹介してくれる筈です。

下は5,000円から上は100,000円以上!値段はバラバラ

 高い物を買えば、良い機能がたくさん付いてくると思われますので、とりあえず価格帯の幅を調べて見ました。

安い物   5,000円~10,000円 程度

一般的な物  10,000円~30,000円 程度

少しリッチな物    30,000円~50,000円 程度

ウルトラ高級な物  100,000円 以上

 だいたいこの様な価格の幅が見受けられました。この中から、自分の好みに最も寄り添った物をチョイスするのは、かなり難しいのではないかと思います。というのは、2台・3台購入して比較する事がほぼ無い商品だからです。

とりあえず購入して、使って見た感想として

「まぁ良かったかなぁ~」

と、無理やり思いこまざるを得ないのが現状かと思います。

(ダメだったと思いたくないですもんね)

 だったら、自分好みの機能にスポットを当てて、その中から選択するのが賢い選び方かと著者は思います。高価な物は無駄に機能がたくさん付いているので、使いこなさないと損をする感覚があります。

機能のアレコレ

 炊飯器の機能としては、やはり炊き方に重点を置いた物が一番多いのが現状です。キャッチコピーとしては、

 ○○炊き・土鍋・かまど・鉄釜・炭釜・スチーム炊飯 などなど

 正直、お腹いっぱいです。

 日本のメーカーの最新技術を駆使しているだろうと思いますので、まぁ、どれを選んでも美味しく炊けると思います。ただ、IH炊飯と圧力IH炊飯については、圧力をかける事で水の沸点が変わるので、出来上がりのもちもち感に差が出るらしいです。

(圧力IH炊飯の方がもっちりします)

 次に、上記以外の補助機能的な物を少し列挙してみましょう。

 エコモード  ・・・消費電力を抑える

 早炊きコース ・・・炊飯時間を短縮できる

 玄米コース ・・・玄米炊飯の吸水を補助する

 スチーム保温・・・ごはんの乾燥を防ぐ

 真空保温  ・・・内釜内部を真空にして、保温効率を高める

 スマホ連携 ・・・専用アプリをダウンロードして、炊飯方法を設定できる

 炊き分け  ・・・米の種類や銘柄別に炊き分けが可能

 パン焼き  ・・・パンが焼ける

 調理機能  ・・・煮物や蒸し料理が可能

等々です。

保温に関しては重宝する機能だと思いますが、エコモード・・・

お米を美味しく炊くには強い火力が大事なのに、消費電力(火力)を落として、出来上がりを落として

でも、エコモードが付いている為に炊飯器の価格は上昇してとか、

もう、意味がわかりません。

 やはり炊飯器を選ぶ時のコツとしては、一つ二つの強い要素を決めておいて、自分の懐具合に合った炊飯器を選ぶのが良いと思います。

あとがき

 炊飯器の機能の章では、すこし辛口コメントとなりましたが、今回実験で使用したタナカ農産の電気炊飯器(2台)は、ごく一般的なタイプの炊飯器です。

お客様から「買ったお米があまり美味しく無い」というお言葉を、たまに承る事がありますが、その度に同じ時期に精米したお米を会社で炊き上げて検証しています。高価な炊飯器を使用すると、炊き上がりに違いが出てしまう可能性がある為、あえて普通のタイプを使用しているのがその理由となっております。 お米を炊く事が多い会社ではありますが、タナカ農産では有機栽培に特化して、お米を長く栽培し続けて来た経験と自負がありますので、やはり「美味しいごはん」には「美味しいお米」が大事であると感じる部分が非常に強くあります。それにプラスさせる形で、「上手い炊き方」を組み合わせて頂いて、より良い食卓事情を構築して頂けたら幸いであると存じます。