日本の工業製品は安全(かも)ですが、農産物は本当に安全でしょうか?
安全を証明する各規格
日本の工業製品で安全を証明しているマークに「JIS」規格というものがあります。JISについて調べてみると、、、
では、農産物・加工食品ではどのような規格があり、私たちのが実際に食べるものの安全性を保ってくれているのでしょうか。
有機JAS認証
農林水産省(国)が認めている登録認証機関が、栽培から小分けまでの各工程を検査し、その結果認証された事業者のみが有機JASマークを表示できます。この「有機JASマーク」がない農産物、畜産物及び加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
GAP(農業生産工程管理)
GAPとは、消費者・生産者・環境にとって「Good(良い)」な農業の取組のことを言います。
その他にも
- JFS規格認証(日本発食品安全管理規格(Japan Food Safety Standards))
- HACCAP認証(総合衛生管理)
などなど、、うーん。
調べていると国際的な規格やISOなどの絡みもあり、非常にややこしい印象を受けました。この点は後日詳しく調べてみたいと思います。
実はゆるすぎる残留農薬基準
日本と欧米の農薬使用量の違い
さて今回の本題の「残留農薬基準」について、触れていきたいと思います。日本と欧米の農薬使用量の違いを見てみると、欧米諸国に比べて日本は多いと言われています。日本の農産物は農薬使用量と残留農薬量は比較的多いということが分かります。
OECD「OECD Environmental Performance Reviews JAPAN 2008」のレポートデータ
新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間【改訂版(3)2016】
日本と欧米の残留農薬基準の違い
残留農薬基準も日本と欧米を比較すると、高いことが分かります。
アセタミプリドの残留農薬基準値(ppm) 2016年9月現在* 検出限界以下 ** 輸入茶のみ暫定値(2010 年2月) 食品安全委員会資料
新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間【改訂版(3)2016】
昆虫の神経にも作用するネオニコチノイド系農薬
ネオニコチノイド系農薬は人にも影響があると言われいる
ネオニコチノイド系農薬は神経細胞から神経細胞への情報伝達を阻害すると言われています。本来は正しい情報を送るはずが、間違った情報を送ることで体に影響がでてくるということですね。すぐに影響があるということではなく、食べ物に含まれている場合は、長期間この影響を受けていることになり、体調の変化が引き起こされます。
NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)制作「新農薬ネオニコチノイドが
脅かすミツバチ・生態系・人間 [改訂版(3)2016]」より一部引用・抜粋
実は人も昆虫も、神経系は一緒な仕組み
虫が苦手な人は多いかと思いますが、実は神経構造は一緒なのです。
NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)制作「新農薬ネオニコチノイドが
脅かすミツバチ・生態系・人間 [改訂版(3)2016]」より一部引用・抜粋※米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)
Technical Report 2012/11/26 Pesticides Exposure in Children
より一部引用・抜粋
こどもに限らず、全員が安全で安心な食べ物を食べてもらいたい
ネオニコチノイドの国内出荷量
下の表では、国内の出荷量は合計で微増している傾向にあります。古いグラフを見ても、近年は増加が緩やかな傾向にありますが、まだまだ多い印象を受けます。
なぜネオニコチノイド系農薬を使うのか?
カメムシ被害を避ける目的が大きい?
農産物稲(米)やりんごなどにつくカメムシ除去目的で使用されるのがネオニコチノイド。カメムシは農産物に「黒い斑点」をつけてしまい、商品価値を下げてしまう害虫だからです。手軽で効果が長続きするネオニコチノイド系農薬は便利なものなのです。
新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間【改訂版(3)2016】より一部抜粋
本当に安全な食にこだわるのであれば、残留農薬不検出を見よ!
タナカ農産でも、お米を買われるお客様へお伝えすることの一つに「残留農薬検査 全245成分不検出」があります。食の安全性にこだわりのある方が多いのでお客様も知識を持たれていることが多いです。
ネオニコチノイド系農薬について少しでも理解を深めていただき、長期的な視点で食の安全性について考えてほしいです。
有機JAS認証米・無農薬・特別栽培米
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