【命を守るお餅の食べ方】事故ゼロを目指す家庭でできる3つの予防と緊急対応

おいしい食べ方

冬の訪れとともに食卓に登場する、ふっくらとしたおもち。
お正月のお雑煮やおしるこ、きな粉や磯辺焼き……
その多様な食べ方は、私たち日本人の生活に深く根ざした文化です。

おもち大好き!

砂糖しょうゆが最高

おもちの特徴は強い粘り気と伸びです。
そのため、特に高齢者や幼児にとっては誤嚥(ごえん)のリスクを伴う食べ物でもあります。

おもちを安全に美味しく楽しむための知恵と具体的な対策を、より詳細にお届けします。

おもちを安全に味わうための黄金ルール

おもちによる事故の多くは、
「急いで食べる」
「十分に噛まない」
「サイズが大きい」
という要因が重なって発生します。

事故を未然に防ぐためには、食べる前の準備と、食べる時の心がけが何よりも大切です。

食べる前の「ひと手間」が命を守る

とっても美味しいお餅ですが、年齢・体調によっては危険があります。
おもちを安全に食べるために3つの準備をしましょう。
特にご高齢の方や小さなお子さんがいるご家庭では、このひと手間が大事です。

明るく楽しいお正月であるために!

徹底した一口サイズへの加工

子ども用おもち

市販の切り餅や丸餅は、そのまま口に入れるのは非常に危険です。

高齢者や嚥下機能が低下している方は、必ず餅を6〜8等分程度に細かく切りましょう。餅を小さくすれば噛みやすく、のどに詰まりにくくなります。

水分や「ネバネバ」の活用

喉の通りを滑らかにする工夫を取り入れましょう。

お雑煮、おしるこ:喉の潤滑剤の役割を果たし、お餅を包んでくれます。

きな粉、大根おろし:餅の粘着力を弱め、張り付きを防ぎます。

納豆:納豆のネバネバ(ムチン質)がお餅をコーティングし、喉への張り付きを防ぐ効果が期待できます。粒を細かくしたり、ひきわり納豆を使うのもおすすめです。

調理法を工夫する

焼いた餅よりも、長く煮込んで柔らかくしたお雑煮や汁物の方が、喉を通りやすくなります。
もちの煮汁が、のどにもちが貼りつくのを防ぎます。

食事中の「ゆったり」とした意識

おもちを慌てて食べると思わぬ事故につながるもの。
次の2点に気をつけてください。

ゆっくりと、噛みつぶす意識

基本はしっかり噛んで食べること。
「口の中で潰して、ペースト状にする」という意識で、時間をかけて食べましょう。お茶や温かい汁物を適度に挟みながら、口の中が空になってから次の一口を入れます。

誰も一人にさせない「見守り」

特に要介護者やご高齢の方が食事をしている間は、そばを離れず、咳き込んだり、異常な仕草がないかを注意深く観察してください。
万が一のときもすぐに対処できるようにしましょう。

安全性を高める!のどに詰まりにくい「代替食と工夫もち」

事故を防ぐために、のどに詰まりにくいお餅を選ぶのも一つの方法です。
近年は素材や形状に工夫が凝らされた代替食品や、粘り気が弱いお餅も発売されています。

また、調理法次第で安全にお餅を楽しむことができますよ。

低粘度の「玄米もち」「発芽玄米もち」

焼いた玄米もち

粘り気が少ないおもちとしては「玄米もち」や「発芽玄米もち」があります。

米の外皮(ぬか層)や胚芽が残っているため、白餅よりも粘り気が弱く、食物繊維が豊富です。
また、噛むと外皮のプチプチとした食感が残るため、自然と噛む回数が増え、結果として誤嚥しにくくなります。

歯切れよく、のどに詰まりにくいのでおすすめです。

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介護食として開発された「お餅の代替品」

舌でつぶせる介護用お餅も販売されています。

嚥下機能(飲み込む力)が低下した方向けに開発され、お餅のような伸びる食感は残しつつ、口の中で唾液と混ざるとすぐに崩れて、舌で容易につぶせる程度の硬さに調整されています。
利用する際は、必ず医師や管理栄養士の指導のもと、食べる方の状態に合わせて利用してください。

伝統的な代替食品「もち麩」

「もち麩(ふ)」というものをご存じでしょうか?「たま麩」とも呼ばれます。もち麩とは、小麦粉のたんぱく質(グルテン)を主原料とし、もち米粉などを加えて作られた麩です。
汁物で煮込むとスポンジのように柔らかくなり、噛み切りやすく、喉ごしが良いのが特徴です。お雑煮や煮物に入れることで、粘りによる誤嚥のリスクを大幅に下げることができます。

お餅っぽさは少ないかも

自宅で作る「豆腐もち」

豆腐と片栗粉を混ぜて作った「豆腐もち」もお餅の代用品として優秀です。

1.絹ごし豆腐200グラムと片栗粉60グラムをよく混ぜ合わせる
2.ラップをかけて2分間電子レンジに
3.もう一度混ぜて、再度2分レンジにかける
4.粘りが出るようもう一度混ぜる
5.好みのサイズにまとめれば出来上がり

材料は豆腐と片栗粉だけ。
スーパーで簡単に手に入る材料で作れるのが嬉しいですね。

万が一に備える!命を守る応急処置の流れ

どれだけ注意を払っても、予測不能な事故は起こりえます。万が一おもちが喉に詰まってしまった場合の、命を守る応急処置を知っておきましょう。

 最優先は「119番通報」

意識がある、なしに関わらず、すぐに救急車を手配してもらいましょう。
ただし、救助者がひとりだけの場合は、救急車の手配より先に異物除去を行います。

意識がある場合の応急処置

喉に異物が詰まっているサインは、「苦しそうに喉を押さえる」「声が出せない」「顔色が青ざめていく」などです。

背部叩打法(はいぶこうだほう)

「背部叩打法」は、気道に異物が詰まった際の応急手当の一つです。
傷病者を前かがみにさせ、救助者は背後に回り、左右の肩甲骨の間を、強く、鋭く、5回連続で叩きます

腹部突き上げ法(ハイムリック法)

背部叩打法で効果がない場合に続けます。(※乳幼児や妊婦には行ってはいけません。)
傷病者の背後から両腕を回し、みぞおちより下に握りこぶしを当て、内側かつ上方へ向かって、すばやく突き上げるように圧迫します(5回程度)。

腹部突き上げ法は内臓をいためる可能性があるため、おこなった際は救急隊員にその旨を伝えるか、医師の診察を受けさせてください。

意識を失った場合の処置

意識がなくなってしまった場合は、すぐに心肺蘇生法(CPR)を開始し、胸骨圧迫を行います。胸骨圧迫が異物を押し出す助けになる可能性もあります。

救急車を呼ぶのも忘れずに!

アンケート・タナカ農産の社員が好きなおもちの食べ方

突然ですが、タナカ農産のみんなに好きなおもちの食べ方を聞いてみました。

・藤井…焼いたおもちに砂糖じょうゆ。できれば砂糖が溶け切らないくらいのジャリジャリ感が好き。

・山口……ピリ辛のおろしもち(大根おろし+しょうゆ)が好き。

・辻本……なべの具として。

・吉川……焼いて砂糖じょうゆ、甘め。

・長谷川……砂糖じょうゆ。手軽なのでよくします。

・石井……砂糖じょうゆ。子供たち、ぜんざい大好きです。

・萩原……おろしもち(辛味大根+だしじょうゆ)

・勝見……焼いて、しょうゆをつけて、のりを巻きます!

・村上……砂糖じょうゆ

・中路……砂糖+しょうゆ

・水島……しょうゆのみ

・島田……砂糖+しょうゆ+のり

一番人気は砂糖じょうゆ!

大人の味のおろしもちは「辛味もち」とも呼ばれるよ

ちなみに、砂糖じょうゆが人気なのは中部~西日本で、関東ではしょうゆに海苔の「いそべ」が人気だそうです。

安心こそ、最高の味わい

「小さく切る」「よく噛む」「見守り合う」という3つの習慣、そして玄米もちや介護食といった賢い選択肢と、万が一に備える知識があれば、おもちは怖い食べ物ではなくなります。

今年も、安心という最高の調味料とともに、日本のソウルフードを美味しく、そして笑顔いっぱいに楽しんでいきましょう。

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