タナカ農産グループの“栽培予約”とは?

タナカ農産と福井

― あなたのために、一粒から育てる米づくり ―

近年、米の安定供給が課題となる中、タナカ農産グループでは30年以上にわたり、【栽培予約という独自の仕組みでお客様にお米をお届けしてきました。

今回は、その予約栽培の考え方や仕組み、背景にある想いについてご紹介します。

■ 栽培予約とは?

「栽培予約」とは、お客様からあらかじめご注文(ご予約)いただいた量に応じて、種まきから刈り取り・精米・出荷までを計画する方法です。

お米は、一年一作、季節によって収穫できる量が限られています。特に、有機JAS米や特別栽培米は生産農家も年々減っています。いつでも買える状態は、もしかすると近い将来なくなるかもしれません。

だからこそ、先に「この量を欲しい」とご予約いただくことで、農家は確実にその量を作付け・収穫し、無駄なく、安定してお届けすることができます。

栽培予約と定期購入の違い

タナカ農産グループでは、毎年2-3月頃にお客様へお手紙を送付しています。その手紙には、次年度産米(次の新米から)の予約申し込み用紙が同封されています。その用紙に記入・返送いただくことで予約を承っており、これを「栽培予約」と言います。

前述の通り、田植え前の3月に予約をいただくことで、栽培する面積をあらかじめ計算でき農家にとっては安定した供給体制につながります。

一方で、当農産グループのインターネット販売では、いつでも申込が可能な「定期購入」があります。

定期購入は、次年度の新米予約とは異なり、今ある在庫を定期的にお届けする仕組みです。もちろん先々の予約をいただくことで新米の予定も入れることは可能ですが、いつでも申し込めるという点では全く別物になります。

また、栽培予約をされている方がお届け優先度が高く、定期購入をされている方でもお届けできない(お断りをする)場合があります。

私たちはできる限り「栽培予約」をお願いしており、どのお客様にも適用できる仕組みづくりを進めています。

■ 通販で買えるけど、実は“受注生産”です

「ネットでポチっと買える=在庫がある」と思われがちですが、タナカ農産グループのお米は“実質、受注生産”なんです。

ご予約いただいた内容に基づく準備

品種 (コシヒカリやハナエチゼン・あきたこまちなど)精米方法(白米・玄米・胚芽付米・無洗米) 包装(真空・通常包装) 、お届け予定日などを事前に決定し、その内容に沿って育てたお米を、秋に収穫・精米してお届けします。

ですので、本来は簡単にキャンセルすることはできません。

「お客様専用に作った米」であり、「お客様のために一粒から育てた米」だからです。

■ 一過性ではない、信頼のつながり

お米は1年に1度しか収穫できません。気候の影響が大きく、自然まかせの営みです。だからこそ、タナカ農産では「買い手と作り手の信頼関係」を重視しています。

実際、私たちが栽培予約を受けたお客様の中には、10年、20年と継続してくださっている方も多くいます。

予約をもらってから、初めて種をまく 予約をもらってから、田んぼを準備する 予約をもらってから、その人の希望通りに精米しお届けするお届けする荷物には、日々の田んぼの状況や生産者の紹介などお便りも一緒にお届けしています。

タナカ農産グループでは、そんな、顔の見える関係を大切にしたいと考えています。

■ 予約を前提とした通販の仕組みづくり

タナカ農産グループでは、【予約→栽培→精米→お届け】というスタイルを、これからのスタンダードにしていきたいと考えています。

現在は、申し込み用紙の返送というアナログな仕組みをとっていますが、インターネットでの予約栽培を募る体制づくりも進めています。

すでに定期購入を申し込んでいただいている方も多数いらしゃいますが、基本姿勢は年に1度の「栽培予約」を念頭に持っていただきたいです。

こうした方法で、「毎年、確実にお届けできる体制」を一緒に作っていきましょう。

■ 最後に ― 農家の想いを届けたい

タナカ農産グループは、東郷地域の農家や一緒に取り組んでいただいている他府県の生産者の集まりとして生産・販売を行っています。そこには、食べてくださる皆様に「生産者の気持ちが届いてほしい」という強い願いがあります。

一番ぴったりな気持ちを押してね!

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