1粒の種もみから何粒のお米が穫れる?— 稲作の不思議に迫る!

お米のうんちく

種もみ

「1粒の種もみから何粒のお米が穫れるか知っていますか?」

この質問、意外と答えられる人は少ないかもしれません。
実は、たった1粒の種もみから350粒から700粒程度のお米が収穫できるんです。ちょっと驚きですよね!

今回は「種もみ」ってそもそも何なのか、そしてその1粒がどうやってたくさんのお米に成長していくのかを詳しく見ていきましょう。

そもそも「種もみ」とは?

種もみ

「種もみ(たねもみ)」とは、稲を育てるために使うお米のことです。
普段私たちが食べている白米は、もみ殻を取り除いた状態のお米ですが、「種もみ」はもみ殻がついた状態のお米を指します。

  • 食用のお米 → もみ殻を取り除いた状態
  • 種もみ → もみ殻がついた状態

穫れたお米の中で、たくさん収穫できそうなものを選んで「種もみ」にします。
選ばれた「種もみ」を田んぼに植えることで、成長して新しい稲ができ、その稲からさらに多くのお米が収穫できるというわけです。

種もみを植えてから稲が育つまで

種もみを植えてから稲が成長してお米になるまでには、いくつかのステップがあります。

種もみを選ぶ

塩水選

田んぼに植える種もみは、穫れたお米のうち、中身のぎっしり詰まった選りすぐりのものを使います。
1枚の田んぼあたりの収穫量を増やすために、種もみを選ぶ作業は欠かせません。
種もみの中身が詰まっているかを調べるためには「塩水選(えんすいせん)」という塩水に浸けて沈むかどうかで判断するという方法が使われます。

種もみを水に浸ける(浸種)

まずは発芽を促すために、種もみを水に浸けます。これを「浸種(しんしゅ)」と言います。

どのくらいのあいだ、種もみを水に浸けるの?

浸種の日数は気温次第だね

水温と日数をかけたものを積算温度と言い、これが田んぼの作業では基礎になります。
種籾の発芽に必要な積算温度は約100℃です。
水温が15℃であれば7日間、水温が10℃なら10日間が浸種の目安です。

発芽・苗作り

浸種が完了した種もみを広げて、8時間程度、風で乾燥させます。

種もみが発芽し、芽が出てきたら育苗(いくびょう)します。苗床でしっかりと育ててから田んぼに移します。

田植え

元気に育った苗を田んぼに植えます。この時、田んぼには水が張られており、根がしっかり張れるように管理します。

苗は3~5本ほどまとめて植えられ、これが1株になります。

分げつ(ぶんげつ)が始まる

分げつ

苗が成長していくと、茎が増えていく「分げつ」が始まります。この分げつによって、1本の苗がどんどん増えていきます。

分げつによって1本の苗の茎が5~10本くらいになるので、1株で20~40本くらいの茎になります。

穂が出る(出穂:しゅっすい)

十分に成長すると穂が出てきます。この穂にお米が実ります。

1本の稲穂におよそ50粒から100粒のお米が実ります。
1本の稲穂につくお米の数は、品種や育て方によって変わります。

登熟(とうじゅく)・収穫

お米が十分に実ったら、収穫のタイミングです。
まずは収穫した稲を乾燥させます。
もみ殻を取り除き、精米すると、ようやく白米ができます。

「分げつ」が収穫量を決めるカギ!

「分げつ(ぶんげつ)」は稲の収穫量を大きく左右する重要なポイントです。
種もみから育った1本の苗は、分げつによって茎が増えていきます。

🌾 例えば…

  • 1本の苗が8本に増えた場合
  • それぞれの茎に70粒のお米がついた場合

➡️ 8× 70 = 560粒のお米

分げつが順調に進めば、1粒の種もみから1000粒近くのお米を収穫することも可能になるんです!

ただし、一粒ひとつぶが小さくならないように注意だね

占いの「一粒万倍日」のように1粒の種もみから1万粒が成ることはありませんが、それでも生産性の高さには驚きですよね。

稲作が日本で普及したわけ

この生産性の高さ、つまり1粒のお米からたくさんのお米が穫れることが稲作が日本で普及したカギです。

稲作が日本で広まった理由としては、次のようなものが考えられます。

  • 温帯ジャポニカ米が日本の気候に適していた
  • 栽培による選抜や自然交配により、イネが寒冷地でも育つようになった
  • イネは同じ土地で繰り返し栽培が可能で他の作物よりも生産性が高く、収穫が安定していた
  • 肥料を与えたときの収量増加が他の作物より高く、効率よく収穫量を増やせた

1粒の種もみが1000粒に!?自然の力に感謝

たった1粒の種もみから数百粒、時には1000粒近くのお米が収穫できるというのは、改めて考えると本当に驚きです。
「分げつ」や「登熟」といった自然のメカニズムが上手く働くことで、私たちが毎日食べているお米が育っているんですね。

次にごはんを食べるときには、「このお米も、最初は1粒の種もみから始まったんだな」と思いを馳せてみると、よりおいしく感じるかもしれません!

さて、あなたは「1粒の種もみから何粒のお米が穫れるか?」というクイズに正解できましたか?
これからも稲作の奥深い世界を一緒に学んでいきましょう!

ぜひクイズにチャレンジしてみてね

各10問だよ

一番ぴったりな気持ちを押してね!

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